虹色です。
本日は、彼との時間の中で、色褪せない思い出について、お話させていただきます。
声が聞きたい
私は仕事で、長期の出張に行かなくちゃいけなくて。
出張の間、彼と話をする時間が、ほとんどなかったの。
その代わり、長文のメールのやり取りしてた。
どんな内容かというと
「どんだけ自分は、相手を想っているか」の競争😅
周りから見たら、ただのバカップルよね。
だけど、私たちには、必須項目だったのよね。
だって、普段は、家族と暮らしているわけじゃない?だから、家族が大切なのは当たり前。
だげど、その大切な家族を差し置いてまで、愛したいと思う相手な訳でしょ?
それ、じゃあ、どうやって、証明するの?って。
言葉と行動しかないじゃない?
そしてそして、行動が取れない時は、言葉しかないじゃない。
という訳で、相手を想う長文なメールとなる訳です😊
当時は、LINEはなくて、メールだったから、出したところで、相手が見たかどうか、返事が来るまでわからなかった。
そんな状況でのメール。
想いは募るわけですよ。
ただね…
一方通行の連絡は、ちょっぴりさみしい…
会いたい。声が聞きたい。
さみしい🥲特に夜はね…

メールの返事をひたすら待つ
当時は、私も家庭があったので、夜はご飯を作ったり、子どもをお風呂に入れたり、寝かしつけたり…家事育児に追われていました。
それは彼も同じ。
だから、お互い夜は時間がなかった。
だけど今回私は泊まりの出張。
夜の時間を持て余す…ヒマだ…
彼からの返事は来ない…
今頃は、楽しく子どもたちと戯れているんだろうか…
もしかして、奥さんと仲良く話をしてるのではないか…
そんなことが、脳裏によぎる。
私はひとり、ビジネスホテルで、さびしく過ごしてるというのに。
悶々と夜を過ごしていました。
嫉妬に狂って、おかしくなりそうだ。
(.今は、嫉妬に狂うなんてことは、なくなったけど、あの頃は、嫉妬してたなぁ😅)
会いたい。声が聞きたい。
メールに救われる夜
こんなジェットコースターみたいな気持ち。
ずっとやっていくのかな。
不安しかない….
夜遅く、彼からの返信。
ふてくされて、ぐちゃぐちゃな顔で、でも嬉しさがその瞬間に優ってしまう。
単純だ。
そこに書かれた文章を見て、少しさびしさが和らいだ。
長文のメール。きっと書く時間も大変だっただろう。
そんな彼がメールを書いている背景は、容易に想像できた。
ありがとうね。
「俺も会いたいよ」
最後の一文。泣けた。
悲しいのか、嬉しいのか、わからない涙。
それでも好き
メールを読んで、少し元気が出た。
私たちは、同じ気持ちだ。
家庭では、どうしても埋められないものがある。
それを、ふたりで補い合いながら、生きてる。
普通のカタチではないこの恋愛だけど。
それでも、私たちは、ふたりでいたい。
神さまから罰を受けるなら、ふたりで受けよう。
だって、好きなんだもん。
(当時は、こんな暗ーい、おどろおどろした感じで、なんか、悪ーい事してる犯罪者のように、自分たちを思っていました。 でも、それでもやめられなかったんだよね。)
車窓からのテールランプ
やっとこさ出張最終日。長かった〜
帰れる!明日には、彼に会える!
やっと会えるね。なんてメールし合って。
スッキリした気分で、帰りの電車に乗る。
どうしても声が聞きたくて、デッキで電話をかける。
高速で流れる景色を見ながら、段々と馴染みの風景に変わっていく。
声を聴くのは久しぶり。
お互いの嬉しい気持ちが交差してる。
久しぶり…元気だった?
(そら元気やろ!毎日メールしたんだから、わかるやろ😆)
ありきたりの会話。
だけど、めっちゃ楽しい。幸せだ。
こんな事で、楽しくなっちゃうんだから、安上がりだな😊
その時、彼が言った。
「窓の外見て」
「えっ?窓の外?」
私は、意味がわからず、見てるけど?と思いながらも、窓の外を見る。
見慣れた景色。川、そして、堤防。
あっ!!
堤防に車が1台。テールランプが点滅してる。
「見えた?俺の車」
きゃーっ!なんなの!?
カッコいいんですけどー!!!!!
そんなことする人いるんかーい。
ドラマか!
私の頭の中は、ドリカムの未来予想図Ⅱがかかって…
感動で涙。震えたわ。
ありがとう。最高。
(知ってる?ドリカムの未来予想図Ⅱ。知らない人のために、動画を貼っておきます)
だってよ!?電車が通り過ぎる時間なんて、ほんの数秒。
そして、駅ではなく、通過点。
そこに時間を合わせて、車窓から見える位置に車を停めて….
もう、どんだけ私のためにしてくれてるの⁈
あなたは 神か!!いや、神さまだって、そこまでしてくれんよ?
たまに、彼にこの思い出のことを話すの。
そーすると
「そお?そんなに感動したんだ」ってはにかんで笑う彼を見る時間が、とても愛おしい。
色褪せない想い出

今でも、未来予想図Ⅱの音楽と共に、鮮明に思い出される、私の最高の思い出のひとつです。
あのとき見たテールランプの灯りは、今でも私の心の奥で、静かに、やさしく光り続けています。
たった数秒のために、全力になれる誰かがいるって、こんなにも幸せなことなんだと、あの夜に教えてもらいました。
あなたの「色褪せない思い出」は、どんな灯りでしょうか。
時を越えて、心の奥でそっと灯り続けるような──そんなテールランプが、あなたにもありますように。
虹色でした。
