マッチングアプリで出会った男の話 episode1
どうもハピコです。
ブログ始めたはいいけど、何を書いていいかわからず彷徨うポンコツ。
見切り発車とはこのことです(笑)
そんな私とは逆に、ちゃんとブログを書く虹ちゃん。
さすがやな!( ;∀;)
私、虹ちゃんと一緒にブログ始めて、本当よかった( ;∀;) ありがとう!虹ちゃん!
よし!虹ちゃんを見習って私も書くぞ!と意気込んではみたものの、さて何を書けばいいのやら…
ネタはある。
なんせ波乱万丈な人生だったもんで(笑)
問題はどれを書くか…
ということで、最初は軽め?のやつから書いていこうと思います。
題して、マッチングアプリで出会った男の話。
このシリーズはいくつかネタがあるし、今後も増えていきそうな予感がするので(笑)エピソード1としました。
ここ一年の間で印象に残った男について書いていきたいと思います。
入退会を繰り返しながらも、結構長いことマッチングアプリやってるんですよね、私。
飽きてはやめ、思い直してまた入会し、また飽きては退会。
そんなことをしつつも一応男性とデート、なんならその先も経験してきました。
使用したアプリも、ペアーズ(Pairs)、オミアイ(Omiai)、ウィズ(with)、ティンダー(Tinder)、バンブル(Bumble)と色々やりました。
正直そこまでやべえヤツにはまだ出会ってません。
期待していた方ごめんなさい!
マッチングアプリあるあるみたいな話が多いかもですが、どうぞ楽しんでいってくださいませ!
【直感、違和感は、何のお知らせ?】
使用アプリ:ペアーズ(Pairs)
お相手は年齢は四十代後半、きれいめカジュアルなファッションでメガネ男子。写真の印象はわりと良かった。
メッセージのやり取りも順調で。即レスというわけではないけど、ちゃんと返信をくれる人でした。
会話も弾んで、そろそろみたいな雰囲気になり、会う約束をしました。
しかしその日の前日、急に!明日行きたくないという直感にも似た変な気持ちがなぜか湧いてきた…
気を取り直して?とりあえずプロフィールを再確認しよう(笑)と思って見てみると、喫煙者NGの文字。
あれ?なんでこんな大事なところ見逃したんだろう…だって私は喫煙者。
私喫煙者ですけど!それもちゃんとプロフィールに載せてるけど!どういうことだ?
いいねをしてきたのは彼の方。わざわざ喫煙者NGと書いてるくらい嫌なのに、なぜ喫煙者の私にアプローチしたの?
あれこれ考えているうちに、違和感は大きくなり、身体も心も重くなっていく。
あ、ダメだ。やっぱやめよう!
ひとまず明日はこれを理由に断ろう。そんな気持ちになりメッセージをする私。
「プロフィール再度見たら、喫煙者NGってなってたので、明日はやっぱりやめておきます。私プロフィールにも載せてますが喫煙者なので」
送信したら、なんだかホッとして、身体も心も軽くなった。もう終わったことのように気楽に過ごす。
すると、一時間もしないうちに速攻彼から返信が!
「メッセージを見て、会えないのかと思うと頭が真っ白になりました。ハピコさんが喫煙者なのは知っています。それでも良いと思えた方だったので」
え?マジで?おお!なかなか情熱的じゃないか。揺らぐ私の気持ち。
そんな私に畳み掛けるようにまたメッセージが来る。
「タバコのことは気にしません!明日お会いしたいです!」
どうする私?どうする?
違和感は変わらずある。けれど、ここまで言ってくれてるし、一回会ってみてもいいのかも。
だんだんと気持ちが変わっていく。またあれこれと思考が騒ぎ出し、今度は会ってみてもいい理由を探し出す。
私に好意的だし、嫌なことを越えてまで会いたいと思ってくれてるわけだし、スペックも悪くないし、そこまで言うならね…
「わかりました。では予定通りで」
結局OKしてしまった。ちょろいハピコ(笑)
だがしかし!!!
私の直感は正しかったことをこの後思い知るのです。
【彼の名前はムーミン】
ランチでもしましょうということになっていた。
お互いの中間くらいの駅で待ち合わせをして、時間通りに彼も現れた。
見た目は写真より少し劣る感はある。でもそこまでじゃない。全然アリだ。
「はじめまして。ハピコです」
「はじめまして。ムーミンです」
沈黙…
え?いやいや、名乗るだろ、そこ!
ムーミンは登録上のニックネームなんだから、ムーミンこと〇〇ですって言うだろ!普通!
つーか、ここ以外でどこで名乗るんだよ!今だろ!今!心の声が大暴走。
ちなみに私は本名でやってました。それこそこういう時に面倒なので。
沈黙は続く…待てど暮らせど名前を言わないムーミン。
さすがにムーミンさんって呼ぶのもあれなので、仕方なくこちらから名前を聞こうとすると、遮るようにムーミンが言う。
「僕、この駅初めて来たので、お店とかわかんないです」
悪びれもせず、真顔で。
「いや、私も初めてなので…」
沈黙…
おいおいおいおい!昨日の情熱どこに置いてきた?やる気ゼロじゃねえか、ムーミンさんよ!
あまりのギャップに撃沈しそうだ。萌えギャップの反対ってなに?燃えギャップ?
私のテンションが一気に下がる。ヤバい、帰りたい。でも帰るって言えない小心者。
こういう時、潔く帰れる女、かっこいい。
いかん!ここで落ちてても仕方ない。イライラもMAXに達しそうだったので、気持ちを切り替えることにした私。
つーか、ここまで来たら、もう良い印象なんて必要ないよね、と悟る。
一刻も早く帰れるように、ちゃちゃっと終わらせるぞ!とその場ですぐに昼飲みをググる。
ムーミンは普段そんなにお酒飲まないみたいな感じだったので、いきなり昼飲みとか言ったら引くだろうという作戦。
「あの、昼飲みとかでもいいですか?私お酒飲みたくなっちゃって。今、ネットで気になるお店見つけたのでそこに行きたいんですけど」
「あ、はい。どこでもいいです」
えーーーー
いいんかい!そこ断らないんかい!どういう状況?どういう心境?つーかどこでもいいってお前の意志ないんか!もういっそのこと帰ってくれ、帰って寝ろ!
ヤバい、ヤバい、ヤバい。
毒が止まらない(笑)
【鬼メンタルムーミン】
笑顔ゼロで歩き始める私と、その後ろをのんびり付いてくるムーミン。
駅からお店まで5分くらい歩いたと思う。
その間少しは会話した気がするけど、正直覚えていません(笑)
その後お店に到着。飲み物を頼んでとりあえず乾杯する。
相変わらずムーミンのままの男。仕方なく「ムーミンさん」と呼ぶ私。聞こえた周りの人に若干失笑される。
あいつら絶対マッチングアプリじゃね?ってか、名前で呼ばないとかある?なんなん?クスクス。
私の被害妄想がどんどんと膨らんでいく。
恥ずかしい!もう帰りたい!
昨日の私の直感は正しかったんだ!やっぱりやめておけばよかった…後悔先に立たずとはこういう時に使う言葉なんだな…
私から話しかけないと、ムーミンは喋らない。一体今日何回沈黙になったんだろう。
神様、これは一体何の試練なんですかね?
メッセージのやり取りではあんなにお喋りだったムーミンが今は貝のようだよ。
いや、待て、ハピコよ!実際の会話では緊張して喋れない、なんてこともあるかもしれないじゃないか!
そう優しい目で見ようとするも、隣でバクバクつまみを食べ、ビールおかわりしているムーミンに緊張した様子は微塵も見られない。
会ってガッカリしたとか?だからこんなにやる気ないのか?それならその辺のカフェでサクッとお茶でもして帰ればいいじゃん。
あれ、待てよ、もしかしてやり目か?いつそういう話を出そうか考えてるとか?いやいや、それにしてもやる気なさすぎだろ。
頭の中のお喋り再開。もう止まりません。無意識に酒を飲むピッチが早くなっていく。
ダメだ!限界だ!
「ムーミンさんって何でマッチングアプリやってるんですか?目的というか、何かあるんですか?」
さっさと終わりにしようぜ、ムーミン。
「僕、バツイチなんですけど、でも結婚もういいやってことはなくて、出来たら再婚したいなって。だからまずは彼女が欲しいなって」
え?まさかのちゃんとした出会い探し…
「え?彼女探してるんですか?」
思わず出る本音。
「え?どうしてですか?」
普通にびっくりするムーミン。
「人に興味なさそうだから。まあ私にだけかもしれないですけど」
あ、言ってもうた。
「え?僕ってそんな風に見えるんですね…」
しょんぼりするムーミン。
おい!おかしいだろ!僕傷つきましたみたいな顔すんな!ここまでの流れを振り返ってみろ。おかしいやろ!傷ついてんのこっちや!
つーか、いい加減名を名乗れ!
一瞬しょんぼりしたムーミン。この後、何て言ったと思います?
「あ、僕ビールおかわりしますけど、ハピコさん、何か頼みますか?」
まだ飲むんかい!この状況で!
恐るべし鬼メンタルムーミン。
【最後まで謎な男】
「いや、私もう十分飲んだので、そろそろ出ましょう」
言えた!みんなーハピコやっと言えたよー!心の中で歓喜する私。
もう限界でした。というかとっくに限界過ぎてた。ここまでよく頑張ったと思う。えらいぞハピコ。自分を褒めてあげたい。
そんな私とは裏腹に、そうですか、とまさかのしょんぼり顔ムーミンでしたが、知らんがな。
お会計はきっちり割り勘。
まあそうでしょうね。やる気ゼロですもんね。
なんかすごい無駄な時間を過ごしてしまった気がする。なんなんだこの虚しさは…
別に高いお金払ったわけでもないのに、ものすごく損をした気持ちになる。
無事に会計を済ませ、駅に向かって歩き始める。もちろん会話はない。なぜなら私が喋らなくなったから。
改札の前まで来て、今日はありがとうございました。と一ミリも気持ちの入ってない言葉を吐く私。
「あの・・・」
え?まだ何か?何か文句でもあるんか?まさか呼び止められるとは思わず、身構える。
「また会えますか?会えたら嬉しいです」
「(-_-)・・・」
一瞬、時が止まった…意味が分からな過ぎて…
あれ?今までのこと、もしかして全部夢だったのかな?今日は悪夢を見ていたのかしら?私は…
ムーミンのマイペースさに、最後まで振り回される私。
苦笑いと会釈だけして、静かにその場を立ち去りました。
一体なんだったんだろう…アプリでのやり取りから、前日のあれこれ、会ってからの言動。一つ一つ振り返ってみるも、まったくわからない。
あ、家に帰ってから気づいたんですけど、また会いたいとか言っていたくせに、連絡先も聞かれなかったんですよね(笑)
最後まで謎な男、ムーミンでした。
教訓!自分の直感を信じろ!